LOHAS studio Design Contest 2016で選ばれた4つの事例を元に、家づくりに役立つ4つのヒントをご紹介します。お客様の声と合わせて、お家づくりにあたって担当デザイナーが何を考え、どう形にしたのかを実例と共にご覧いただけます。ひとつでも、みなさんのお家づくりのヒントになれば嬉しいです。
【LOHAS studio Design Contest2016とは】
LOHAS studioの家づくりを知っていただき、素敵な事例を見るだけでなく楽しみながらご参加いただけるよう開催した、一般投票によるデザインコンテストです。>>>関連サイトを見る
ヒント1 ひらめきを大切に!自信を持ってアイデアを出そう!
【友人を招きたくなるLDK部門最優秀賞】お客様の人柄もさることながら、お家にお伺いした時のご様子やご家族の様子を拝見していて、本当に落ち着くお家になったな、ということと、実際にご友人もたくさん訪れているとお聞きしましたのでS様邸をエントリーしました。
木の感じがすごく好きだということがあったので、梁など、木の感じが出るように気を付けました。女の子2人ということに加え、ご主人様もキッチンに立つことが多いので、皆さんでキッチンに入っても窮屈にならない広さを確保し、導線にも気を付けました。カウンターでおしゃべりができて、コミュニケーションが取りやすい空間、家族みんながLDKでほとんどの時間を過ごすことを想定して設計しています。LDKを広くするために、収納は家事室と廊下に集約しました。また季節を通じて快適に過ごせるよう、断熱、通風、採光を考え、窓も断熱仕様に交換しています。
[これからリノベーションをされる方へ]
今までどうやって暮らし、何を考えているか。ヒアリングでは家族の人となりやバックグラウンドを聞くようなことが多いです。お客様との雑談の中で、言葉には現れてこないニーズを見つけることもよくあります。対面キッチンがいい、収納が欲しいなど、みんな同じ要望を持っていても、そこに至る理由が異なります。自分の考えたことは素人考えで恥ずかしい!と思われるかもしれませんが、どういうことがやりたいのかをざっくばらんにお伝えいただいた方がいいですね。構造的にできないこともありますが、出来る限りお客様の理想を実現していけるよう努力しています。
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ヒント2 家の中に1カ所だけでもお気に入りのスポットを!
【センスが光るサニタリー部門最優秀賞】こだわりが明確で、お客様が参加して実現した思い出深い事例だったため、O様邸をエントリーしました。
浴室をサニタリースペースに変更し、素敵な出窓だったことと、コストを抑えるため、窓をそのまま利用しました。そのため、少し低めの窓に合わせて洗面台を造作。低くて使い勝手が悪くならないように、置き型の洗面ボールを採用しています。
洗濯機横のタイルの中壁は、窓にかかるからやめようかとも話しましたが、洗濯機横の無機質な感じが見えてしまうことを避けたいとのご希望でしたので、結果的に立てることになりました。洗面空間の印象を壊さず、いい雰囲気に仕上がったように思います。
[これからリノベーションをされる方へ]
洗面スペースはコンパクトで、造作するのに提案しやすいし取り入れやすい場所です。造作で値段が上がるポイントは「扉の有無」です。凝っていくとコストが上がるので、オープン収納の提案をすることが多いですね。狭いスペースで手ごろに、思い通りの空間になるからおススメです。本当は全ての空間が思い通りになることが理想ですが、予算的に難しい場合は、一部だけでも、テンションが上がるところ、譲らない場所があるといいかなと思います。リフォーム後の暮らしやインテリアなどで楽しく暮らしていけるように、お家を育ててくれると嬉しいですね。
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ヒント3 適材適所の収納で、スッキリ暮らそう!
【キレイに片付く収納部門】アウトドアのご趣味があるお二人+ワンちゃんの生活が一緒になるので、まとまったものが入ってくることが想定されていました。生活スペースはゆとりを持たせたいという希望があり、壁面や床下などを工夫して収納を作った事例だったので、K様邸をエントリーいたしました。
床を上げることで掘りごたつにし、その下に収納を作りました。出番が少なくボリュームのあるもの(犬用のゲージなど)を収納しています。使いたいメーカーの希望がありましたので、全体的な色味や素材感などがチグハグにならないようにデザインしました。リビング側とキッチン側の柱を挟んで同じ収納を使うなどしています。また、間接照明だけでリビングを明るくするために、光の感じや、梁の形を工夫して頭をぶつけないように工夫しています。
[これからリノベーションをされる方へ]
できるできないがわからなくても、やりたいことや思っていることなどを何でも言っていただきたいですね。キャンプ用品やゴルフ道具など、外で使うものは土間風のシューズインクローゼットを設けたり、玄関とLDKをつなぐ廊下にコートなどがかけられる奥行きの浅いクローゼットを作ったり、生活スタイルや収納するものに合わせて、適材適所の収納設けることで、スッキリ暮らすことができますよ。
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ヒント4 一人で悩まずに、プロに何でも相談しよう!
【真似したくなるアイデア部門最優秀賞】デザインのテイストはお任せだったのですが、ご要望が明確で、目に見える部分も見えづらい部分もたくさんのアイデアを盛り込んだ事例でしたのでS様邸をエントリーしました。
東西に長細く、鉄骨造のお家だったので、間取りを大がかりに変えることは出来ませんでした。和室の広さを確保しつつ収納を作りつけるということで、玄関収納と上下で奥行きを取り合うような収納を設けました。お部屋の暗さ、夏の暑さ、冬の寒さを改善できるよう、壁を取り払いひとつながりの空間に。西側の窓を小さくし、通風には配慮しつつ夏の西日をカット。南側の窓を断熱仕様にすることで、冬場の冷気を抑えながら太陽の暖かさはしっかり取り込める工夫をしています。
生活感が出やすいミニキッチンと和室は緩やかに区切りつつ、鉄骨造の無機質な空間にならないようアーチ型の下がり壁を設けた揺らぎのある空間に仕上がりました。
[これからリノベーションをされる方へ]
収納で悩む方は本当に多いです。収納は必ず解決できるので、一人で悩まずにご相談ください。奥行きの問題など、最終的には全てが収まるようになるので、荷物が多いと恥ずかしがる方も多いですが、物量が多いなら多いなりにすべてを把握してもらい、適材適所にものを収めていくことで、必ず解決できますから安心してお任せ下さいね。
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LOHAS studioインテリアデザイナーからのヒント、お役に立ちましたでしょうか。
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