暑さ対策
6月より電気代が値上げされるというニュースが世間を駆け巡り、慌てて節電を行っている方も多いのではないでしょうか?
東京電力管内ではおおよそ15%程度の値上げがされ、4人家族の場合2,000円~4,000円も増える可能性があるそうです。
できるだけ光熱費を抑えたいとお考えの方は、夏に電気代が嵩む「エアコン」と上手に向き合い、できるだけ電気代を節約しつつエアコンの効きを良くするポイントを押さえていきましょう。
まず、重要になるのが「窓」です。
直射日光のあたる窓からは「熱」がどんどん入ってきます。部屋の中に入ってくる熱の約70%は「窓」からの侵入です。逆に言えば、窓の断熱をしっかり行う事でエアコンを多用せずに快適に過ごすことができるようになるという事です。
今回は「窓」の「外側」から対策を行う方法をご紹介します。
グリーンカーテン
グリーンカーテンは直射日光を遮ってくれるだけでなく、葉の蒸散作用によって空気を冷やし、外部からの視線を遮ってくれます。
■始める時期
植物にもよりますが、2〜3か月前に植えるのがオススメです。グリーンカーテンになる植物は暑さや日差しには強いですが、冬の寒さには弱いので、暖かくなってきた4月〜5月に植えるのがベストです。
■準備するもの
・ネットや支柱
作りたいグリーンカーテンのサイズを決めたら、それに合わせたネットや支柱を用意します。
・プランターや鉢
グリーンカーテンの幅に合わせて鉢を用意します。小さい鉢や浅い鉢は、根詰まりや土中の水分不足に陥りやすいため、余裕を持った大きく深さのある鉢を用意しましょう。底に穴がない容器を使用する場合は、必ず水が流れるように穴を開けましょう。
・鉢底石
鉢底に石を敷くことで土の排水性や通気性を良くし、根腐れの予防になります。鉢やプランターのそこの穴が小さい場合やテラコッタ鉢の時にはオススメです。
■グリーンカーテンにオススメの植物
・ゴーヤ
ゴーヤチャンプルーなどの料理にも使えるため、家庭菜園を兼ねて栽培を行う方が多いそうです。プランターや地植えでも育てることができ、病虫害に強いので比較的育てやすい植物です。低温には弱いので、種まきは十分に暖かくなる5月中旬頃が適しています。
2週間に一度程度の頻度で化成肥料を追加し、水は十分に与えましょう。ゴーヤは実が重くなるのでネットはしっかり張るようにするのがポイントです。
・ヘチマ
ヘチマは葉が大きくびっしり茂るため日差しをカットできますが、茂りすぎてしまうと暗く感じることもあります。ヘチマはタワシに使える他、ヘチマ水は化粧水などに使われます。熱帯原産の植物なので早植えは厳禁です。5月上旬頃から植え付けましょう。
下方の側枝は取り主枝を丈夫なネットや棚へ導き、子づるを四方に伸ばします。追肥と水やりは多めに行い、日当たりと風通しをよくして育てましょう。
・キュウリ
キュウリはゴーヤよりも料理の汎用性が高いため、グリーンカーテンとともに収穫が嬉しい植物です。暑さには強いですが、病にかかりやすいのが難点です。8月頃にグリーンカーテンを作りたい場合は、種まきは5月上旬〜中旬頃がオススメです。
キュウリは根が浅く乾燥に弱いため、こまめな水やりが必要です。しかし加湿状態が続いてしまうと根腐れしてしまいます。水はけや風通し、日当たりをよくして育てましょう。
すだれ・庇
日本家屋は暑さ対策には理にかなっている構造をしています。そこから学ぶことができる暑さ対策を紹介します。
■すだれ
すだれは適度な隙間があるため通気性がよく、熱がこもりにくくなります。さらに窓から差し込む日光を遮りながら、風を取り入れることができます。霧吹き等で水をかけると、蒸発する際の気化熱でより涼しさを感じることができます。
すだれは家の中ではなく、外に置くことでより効果を感じることができます
■庇
窓に庇をつけることで、真上からの日差しを遮ることができます。窓の軒下空間を広くとり、窓ガラスに日射が入らないようにや直接当たらないようにすると、夏の侵入を防ぐことができます。さらに直射日光が差し込むと家具の劣化や色が褪せてしまうことがありますが、庇があることでこれを防ぐことができます。
外付けブラインド・ウインドキャッチャー
■外付けブラインド
部屋の中にブラインドを設置するのではなく、外に設置することで日差しが部屋の中に入る前に遮ることができるため、熱が部屋の中に入ることを防ぎます。さらに光量はブラインドの角度で調整できるため、明るさや風を取り入れつつ熱は入らないようにできるのが、外付けブラインドのメリットです。
・passiv blind
断熱住宅の第一人者である西方里見氏と共に開発を行ったブラインドです。お家の窓に合わせた1㎜単位でオーダーが可能な、有孔スラットのブラインドになっています。通常、海外の電動ブラインドを日本の住宅で使用する場合は、故障の原因の1つでもある変圧器を使って電圧を日本のお家の電圧(100V)に変更する必要がありますが、passiv blindは海外製品にも関わらず100Vで製造されているため、変圧器を使用せずそのまま使用することができます。
有孔スラットの5つのポイント
【1】防犯性
室内から外の人影などの様子を確認することができるため、防犯性が高い。
【2】室外の反射
通常のスラットに比べて、無数の孔で光の反射を抑えることができ、眩しさを軽減。
【3】室内の反射
室内側にも反射を抑える効果があり、柔らかい光が差し込む。
【4】安全性
窓を開けて風を取り入れても外からの視線を防ぐことができる。
【4】デザイン性
近くで見るとドットのような柄になっており、通常スラットとは一味違うデザイン。
■ウインドキャッチャー
ウィンドキャッチャーは窓の形を工夫することでお部屋に風を取り入れることができるように設計されました。家の中に風が入るだけでも体感温度が変わります。
お家の立地や周囲の建物の関係で風を取り込めないお家にオススメです。
一般的な引き違い窓ではなく、開き戸と同じ様に左右どちらかの横方向に開く窓や滑り出しの窓になっています。窓が横に張り出すことにより、弱い風でも取り込むことができます。
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