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暮らし

1500年の歴史を現代に-暮らしに寄り添う癒しの香り-

今回お話をお聴きしたのは2012年12月から香司としての活動をスタートされたmek&jirra(メックジーラ)の丸山先生。天然素材のみを使用したお香・お線香の製造販売に取り組んでいます。3.11東日本大震災をきっかけにご自身の働き方を考え直し、様々な状況の中で人々に求められる仕事を、と考えた末たどり着いたのが香司の仕事でした。「供養」「癒し」「暮らし」をキーワードに香りの世界をご紹介します。

※LOHAS CLUB Members Magazine no.59掲載のインタビューより転載しています。


足りないところを補うために

元々はアンティークや古着を扱う店を持つ目標に向けて歩んでいたのですが、3.11の東日本大震災以降、被災地にボランティアとして入り、現地の様子を肌で感じていくうちに、自分の仕事のあり方や今、求められているものは何かを考えるようになりました。

アンティークや古着は、すでに事足りていて、さらに余裕やゆとりのある人が買い求めていくようなイメージがありました。それに対して、自分が扱いたいものは「足りないところを補っていくもの」なのではないか、何があるかわからない状況の中でも人の役に立つものを、という思いが芽生えました。震災後、ニュースなどで話されることは、当たり前ですが「生き残った人のため」のことです。今後の災害をどう防ぐか、お金をどこにどう使うとかというように、「これから」を考えていますよね。その傍らには、あまりにも多くの人が亡くなったという事実があって、自分の中でずっと引っかかっていました。この引っかかりが何なのか、当時の自分はまだわからなくて、グレーな状態でした。

そんな中、日光東照宮へ一人で赴き、お香やお線香に出会います。その時の経験が香司になるきっかけとなりました。お香は癒し、お線香は供養、一本のお線香の中に、二つの想いが共存しているように感じたのです。そしてこの時の経験が講師になるきっかけとなりました。

 

天と地を結ぶ道具

お香は仏教とともに伝わったと言われていて、1500年の歴史があります。、釈迦が亡くなった時に弟子たちが供養のために釈迦が好きだった白檀を焚いたことが始まりと言われています。

供養は亡くなられた方へ向けているけれども、残された人の気持ちを癒すものでもあると思うんです。供養として線香を手向け、手を合わせる時間が、亡くなった方を想うきっかけになります。煙が天に昇り届くと言われていますが、線香は亡くなった方と残された方の気持ちを通わせる道具になるのでは、と考えています。今の線香の形になって200年ほど、人々の生活の中で形を変えて受け継がれてきました。お仏壇がないお家も増えていると思いますが、先祖への供養の気持ちや線香を取り巻く文化が、今の暮らしに足りないものなのではないか、現代の生活に根差した線香の文化を伝えていきたいという気持ちで今の活動を行っています。

 

段階を追って楽しむ変化する香り

ワークショップでは、手作りすることで自分で作った香りが暮らしの中にあるという豊かさを感じていただけると思います。香料をすり合わせる生の香り、調合して、乾燥させていく途中の香り、火をともして煙とともに広がる香り、段階を追って香りを楽しむことができるのも、手作りならではの楽しみです。

アロマオイルとの違いは香りが変化することでしょうか。アロマはブレンドした時点である程度香りは確認できますし、火で焚いてもそんなに香りが変化するものではありません。お香の場合は、火で焚いてみないと本来の香りがわかりません。この火を介した香りの変化はアロマにはない部分だと思います。意図しない反応や変化があるので、そこがおもしろい部分でもあります。

 

暮らしに寄り添う

近頃ではお仏壇がないご家庭が増えています。お仏壇がないとお線香を焚く機会は減りますから、線香が習慣からなくなっていくということを今は危惧しています。線香を焚くということは先祖を供養すること。先祖の供養は大事なことですから、もっと身近に感じてもらえると嬉しいですね。親は一番身近な先祖です。親が亡くなってみないとわからないことではありますので、若い世代にはなかなか伝えるのが難しいのですが、供養とは別の、新しい形での使われ方を探していかなくてはと思っています。

長い歴史があるからこそ、脈々と受け継がれてきた文化を、どんな形で残すのか、今の時代に合わせたもう一工夫が必要です。ライバルはコーヒーだと思っていて、一杯のコーヒーを提供するように、手軽に香りを提供できるような楽しみ方をしてもらえるようになりたいな、と思案しています。

 

 

近年では、企業側の量産目的や、少ない煙でなどの消費者ニーズからも、天然素材のお香はほとんど見かけなくなりましたが、お香は本来天然の素材を用いて作られていました。

そんな中でも線香の文化を大切に後世へと繋いでいくために活動を行っています。

一口に“お香”といっても、天然素材で作られたもの、合成香料がふんだんに入ったもの、またサイズや用途は様々です。

そこで今回、インタビューに合わせて「お香の選び方」も伺ってきました。

お仏壇がなくても、手軽に始められる「香りのある暮らし」をあなたも手に入れてみませんか?

暮らしのワークショップでは以下の内容で、丸山先生のワークショップを予定しています。

①薬草を使った天然消臭効果のあるお香作り

②眠気を誘うフランス産ラベンダーのお香作り

開催店舗、その他詳細はこちらをご覧下さい。

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