寒い時期、気づくと窓ガラスの内側が水滴でびっしょり。
なんてことが多くなりますね。
そのまま窓の結露を放っておくと、枠まわりの木部が痛み、カーテンが痛み、
さらにはカビやダニの原因になってしまいます。
こまめに拭く、換気をする、など自分で出来る対策もありますが、
ちょっとした窓対策で結露を防ぐことができます。
今回は自分でできる結露対策と、おすすめの窓リフォームをご紹介。
ヒヤっとしない、結露しない清潔な窓で、冬場の室内を快適にしましょう。
まずはじめに、
◇窓の結露はナゼ起こる?
空気は高い温度の時ほど多く水蒸気を含むことができます。
水蒸気をたっぷり含んだ暖かい空気が、冷たいガラスやサッシに触れることで、
気体が液体になり(液化)、結露となるのです。
家の中で一番熱の出入りが多いのが「開口部」です。
玄関ドアや窓などがこの開口部にあたります。
◇窓の結露を防ぐには、どんな方法がある?
- ・窓ガラスに専用コーティングを塗る。
- ・窓ガラスにフィルムや、窓全体にシートを貼る。
- ・窓の内側にもう一つ窓を設置する。
- ・高性能の窓に交換する。
などの方法があり、効果や費用は様々です。
おすすめは、お手頃かつ効果的に持続的に結露を防ぐことができる、
窓の内側に窓を設ける方法です。
ですが、まずは自分でできる方法からご紹介。
◇自分で行う窓の結露対策
ご自身で行うなら、比較的かんたんなのが特別な道具を必要としない、
コーティング塗装やフィルム・シート貼りです。
<自分で塗る>
商業施設などでは専用のコーティングをプロに頼むこともありますが、
ご家庭で行うなら台所用洗剤を用いた対策がお手軽です。
充分に薄めた台所用洗剤(10~20倍)を布に含ませ、窓ガラスを拭き、
仕上げにカラ拭きをします。これだけで窓ガラスに水滴が付きにくくなります。
とってもカンタンですね。持続効果はお家の状況によりますが、
一度ためしてみてはいかがでしょうか。
<自分で貼る>
ガラスのシート貼りは専門の職人さんがいる位ですから難しいのですが、
ご自宅でもできる断熱フィルム、断熱シート、断熱テープなど、
比較的カンタンに貼れるものもあります。
窓ガラスに直接貼るフィルムや、窓全体をシートで覆い空気層をつくりだすもの、
サッシ枠専用の断熱テープなどなど、各メーカーさんから優秀な商品がでています。
ホームセンターやネット通販でも手に入れることができ、チャレンジしやすいです。
効果はものにより異なりますが、経年劣化による剥がれまたは破れなどは起こりうるもの。
賃貸の方にはピッタリかもしれませんが、退去時キレイに剥がすことが可能かどうかも、
確認していた方が良いですね。やってみたいけど、上手に貼れるか自身がないという方は、
便利屋サービスHandyamanにご相談ください。
◇リフォームで窓の結露対策
さて次に、リフォームで解消する方法です。
「内窓」や「インナーサッシ」という名前は耳にしたことがあると思います。
今ある窓の内側にもう一つ窓を設置することで中空層を設け、
お部屋の暖かい空気を逃がさず、外の冷たい空気を入れず、
空気の出入りをシャットアウトすることが出来ます。
家の熱損失の60%は「窓」からと言われています。しっかり施工を行えば、
結露だけでなく、断熱効果、防音効果、防犯効果まで期待できます。
冷暖房費の節約にもなり、地球にも優しいエコなリフォームです。
内窓の基本仕様は、枠が樹脂で出来ており、熱伝導率はアルミの約1/1000と優秀。
温度に影響を受けづらく枠自体の結露もおきにくい作りになっています。
お部屋に合わせて選べるカラーバリエーションも豊富で、
なかには木粉を含ませたウッド仕様のものなど、
デザイン性に特化したシリーズもあり、インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。
形状や箇所に合わせて、和室用に和紙調ガラスと組子のある障子風や、浴室用、
FIX窓、開き窓、引き窓、掃き出し窓など様々な設置箇所に対応できるよう、
各メーカーともバリエーションが豊富です。(YKK AP:プラマードU , LIXIL:インプラス)
窓部分の熱損失の60%を占める「ガラス部分」
さて一番重要なガラス部分。窓からの熱損失の60%を占めるといわれています。
セレクトするガラスにより効果のほどが変わってきます。
◇単板ガラス(一枚ガラス)
1枚板のガラスです。防音・防犯効果が期待できます。
◇複層ガラス(2枚ガラス)
2枚組のガラス間に中空層がガラス面の冷えを防ぎ結露を防止します。
◇Low-Eガラス(高断熱型)
特殊金属膜と中空層のダブル効果で室内を暖かに保ちます。
◇Low-Eガラス(遮熱高断熱型)
特殊金属膜効果で夏の日射をカットし、冬は暖かさを保ちます。
夏の日差しが当たりやすい窓なのか、冬の日差しを取り込みたいのか、
方位や状況によって選びましょう。
※Low-Eガラスはその性能の高さ故に外窓が網入りガラスの場合は、
「熱割れ」が起こることがあります。設置の際にはご注意ください。
※Low-Eガラスは特殊金属膜により携帯電話など電気機器の使用に障害がでる場合があります。
適材適所に必要な対策を施せば、結露知らずの窓の完成です。
ポイントは空気層を作ること。空気の層がクッションになり、
窓ガラスも枠もヒヤっとせず、結露も起きなくなります。
内窓設置はもちろん、軽作業サービスも行っておりますので、
DIYのお手伝いもお任せくださいね。お気軽にご相談ください。