今回は親と子それぞれの視点で考える「実家」というジャンルの整理収納について、Makanaco平岡先生にアドバイスを頂きます。
幼少期を過ごした実家にまだ私物があるという方も多いのではないでしょうか?
人生100年という考え方がスタンダードになりつつある昨今、これから先の暮らしを「安心安全」に過ごすための生活環境を整えて行きませんか?
【お片付けで得られる3つのメリット】
「子視点の実家整理」
モノと向き合うと、様々な記憶が蘇ります。実家のお片づけは、今まで忘れていたり、聞いたことのなかった出来事を親子でシェア出来るかけがえのない時間にもなります。
■親に寄り添う実家整理の3つのポイント
高齢になると小さな段差やモノにつまずいて転倒するリスクが高まり、家の中でも骨折等の重大な事故に繋がることがあります。自宅のお片付けをする場合は「綺麗で素敵な家」を目指すと思いますが、実家のお片付けで目指すべきゴールは「そこに住む生活者にとって安全で健康に暮らせる家」です。
家族がサポートをする場合、まだまだ片付けられると思っていても、危険がなく、生活者が満足していればそこが一つのゴールになります。
そこに住む家族のライフスタイルやモノを処分できない背景を知り、自宅のお片付けと実家のお片づけとでは目指すゴールが違うということを認識しておくことが大切になります。
「何が問題か?」「そこに住む家族が安心安全に暮らすにはどうしたらよいか?」など、自分の感情ではなく困っている事実の方に目を向けていきましょう。
実家のお片付けを成功させるためには、そこに住む家族の考え方を尊重した、言葉の工夫が必要になることもあります。
「要らないでしょ?」「早くしてよ」「大したものじゃ無いんだから」「安物でしょ?」「ごめんね」など、つい言ってしまうことはありませんか?意外かもしれませんが、「ごめんね」も言いすぎは禁物です。
もし、口癖になっている言葉があれば、気を付ける言葉を最初に決めておくのも良いかもしれませんね。
実家のお片付けをサポートをする場合、そこに住む家族に出来るだけ不満が残らないように、双方が満足するためには会話が必要です。モノを通じてお互いの思いを存分に聴きましょう。解決の糸口は話すことで見えてくる事が多いです。
また、何十年も培ってきた意識や習慣を一気に変えることはできません。「ありがとう」の一言でお互い感謝の気持ちを意識しましょう。
【最初の一歩】住んでいる人以外のモノの整理
「実家」には、子供や親族など、昔一緒に住んでいたけれど今は住んでいない人のモノ(思い出は別)が残っていることも多いです。実家のお片づけをサポートする場合はまず、自分の私物が残っていないか?そこから始めてみましょう。
LOHAS studioでは「バリアフリー」「二世帯住宅」などのご相談や依頼も承っております。
▼詳しく知りたい方はこちら
▼お片付けについてのご相談や依頼・もっと詳しく知りたい方はこちら
お気軽にお問い合わせください。
教えてくれた先生は
平岡 利佳(ひらおか・りか)
整理収納アドバイザー1級(最高ランク・CCSゴールド)
企業内整理収納マネージャー
ファイリング検定 2級
遺品整理士
クローゼットマスター
池坊壷宮式華道教授
じっくり話を聴き、優しく寄り添いながら行う整理収納サービスをモットーにしている。 サービス実績も多く、確かな技術を持ちながら、親しみやすい優しい笑顔で、ご依頼主だけでなくお子様からご高齢の方まで、ご家族からも幅広く信頼を得る。大学研究所の人材養成課程で「グリーフ(悲嘆)を抱える方へのケア実践」を学び、喪失を体験し深い悲しみを持つ方に遺品 整理を通した心の整理も支援している。