阪神淡路大震災があった1月と東日本大震災があった3月、そして関東でも甚大な積雪被害をもたらした2月。
改めてご自宅の安全・備えをご確認いただきたく、この時期に大切な、お家のセルフチェックをまとめました。
【積雪対策】
まだ記憶に新しい「平成26年豪雪」の際、関東でも積雪によるカーポートや雨どいの破損が多く発生しました。大雪の予報が出る前に、ぜひ一度ご確認ください。
<カーポート>
□カーポートの耐久性(積雪強度)の確認
積雪を想定した商品ばかりではないからこそ、積雪強度の確認は雪が降る前にされることをおススメします。
□カーポートの補強
特に、片流れタイプのカーポートは、雪の重さに耐えられなくなる場合が多いです。不安がある場合は、反対側に柱を補強していきます。
□雪下ろしの道具準備
20㎝ごとに雪下ろしをすることをおススメしています。カーポート用の雪下ろし道具がありますので、積雪情報が出る前に、ぜひご準備をされると安心ですよ。
<雨どい>
あまり知られていませんが、積雪被害の多くは雨どいです。
□屋根に雪止めがついているかの確認
落雪は、人身事故や物損、近隣への被害によるトラブルにもつながります。
また、あまり知られていませんが、積雪の被害の多くは雨どいの破損です。
□雨どいの位置や構造の確認
落ちてきた雪を直接受け止めてしまう位置(高すぎる、屋根から飛び出ているなど)に雨どいがある場合、雪の重みで雨どいが破損する可能性が高まります。気になる場合は一度プロにご相談ください。
□支持具の取付位置の確認
支持具とは、雨どいを固定している金具のこと。一般的な積雪量(30㎝程度)であれば、60㎝の間隔でつけられていれば問題ないとされていますが、あまり雪の降らない関東では、1mほど支持具の間隔が開いていることも。気になる場合は一度プロにご相談下さい。
<その他注意!>
*複雑な屋根形状や、増築されているお家は母屋とのジョイントが要注意です。
*耐震診断では屋根の重さによって必要な筋交いなどの耐力壁の規模が決まってきます。
雪が屋根に積もれば、重い屋根になりますので、このタイミングで地震が起きるとお家に強く力がかかります。
耐震性に不安がある場合は、営業担当者にご相談して頂ければと思います。
「大雪予報」が出るとお問合せが込み合いますので、早め早めのご依頼をお願いいたします。
【凍結】
凍結被害は「凍結してしまってから」では手遅れになります。
<給湯>
給湯器からでている管に保温材は巻かれていますか?
管が外気に直接ふれていると凍結をしやすくなりますので、保温材で管を保護できているかの点検が必要です。
急に外気温が下がった翌日に「水やお湯が出ない」場合は凍結が考えられます。
外気温が上がり、「溶けるのを待つ」のが一番安心です。
[給湯器が凍結してしまった場合の対処方法]
1.給湯器リモコンの運転をOFFにする
2.気温の上昇によって凍結が自然に解凍されるのを待つ。
3.蛇口のお湯側から水が出るようになったら給湯器の水漏れを確認
<水道>
凍結したら、一番安心な策は「溶けるまで待つ!」です。
凍結する前にできる対策はこの2つ。
1・ちょろちょろと水を出しつづける
2・露出している管をタオル等で覆う
給湯・水道ともに、無理に温めると破損する原因となりますので、ご注意ください。
<外壁>
外壁も凍結!?と驚かれるかもしれませんが、塗料の劣化やクラック(ひび割れ)などにより、外壁も凍結の被害が発生します。
窯業サイディングの耐用年数は40年と長いのですが、定期的にメンテナンス(塗り替え)を施してこそ。
一度ご確認下さい。
□新築後10年以上メンテナンスをしたことがない
□外壁を1周回って、ひび割れや崩落がないか確認する
□コーキングが劣化していないか確認する
□窓まわり・サッシ・換気フードの周辺に、劣化症状はないか確認する
□リビング・お風呂などに面している外壁に劣化症状はないか確認する
外壁の凍害は、定期的なメンテナンスで防げるものです。
新築後10年以上経過している方は、一度無料の外装診断をお受けください。
LOHAS CLUB WEBマイページに設置されているセルフ点検チェックシートもご活用下さい。