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暮らし

食が変われば暮らしが変わる~食と丁寧に向き合う時間~「野菜と藤原/CAFE RUNWAYオーナー」 藤原恵美子先生インタビュー

子どもの偏食から人生が動き出す

重ね煮に出会ったのは子どもの偏食からでした。ご近所に住むお医者様から船越康弘さんの重ね煮の本をお借りしたんです。「美味しいものを作ったら子供は食べる」と言われ、「作ってはいるんですけどね~…」と思っていました。

でも、何が違うんだろう、と作ってみたらすごく美味しくて。そこから船越さんの宿(岡山県:百姓屋敷わら)に行き、素材に感謝して丁寧に向き合うことを学び、本当に目からウロコだらけでした。そうやりはじめると、生活や仕事を少しずつ丁寧に見つめ直すことができて、家族にも感謝することができていきました。

 

続けることで気づく、自分自身の変化

重ね煮に出会わなければ、CA(キャビンアテンダント)は続けていたんだろうと思います。
あの仕事はすごくやりがいはあっても、特に「食生活」という面では大変な仕事だったんです。私たちの食事は基本的に機内食なのですが、お客様の食事の幅を広げるために、予備として私たちの人数分の食事が積まれていて、私たちはお客様が選んだ残りを食べていました。

食べる時点ですでに火が通っている状態で固くなっているので、食欲がわかず食べられなくなっていきました。重ね煮で味覚がシンプルになってきたので機内食が辛く、食べるとお腹が張る時もありました。

食事をきちんと摂ることで体調がよくなることを実感してきたので、1日3回食事をして、時差で夜が減らない普通の生活をしようと思い始め「充分やりつくしたから、もう辞めよう」と思い退職することにしました。

 

きっかけとなった子どものPTA活動

小学校までは仕事をしていたので、PTAはやりませんでしたが、中学校ではPTA活動にも参加しました。
その中で、中学のお母さん向けに重ね煮のお料理教室をしたこともあります。40人ぐらいで重ね煮を作るというのは、大変でしたけどいい思い出になりましたね。全てのお母さんに通じるかっていうとそうはいかないし、その中で続けた人は数人だけれども、伝わる人には伝わったかなと思いました。

PTA活動を通じて、学校をよく知るようになったこともよかったと感じています。
非行などの問題行動がみられるお子さんのご家庭で、親が子どもにご飯を作っていないという話も聞いたことがあります。子どもにとって、家に帰ってもお金が置いてあるだけ食事がないということは寂しい。中学生といえど、子どもたちは純粋で子どもなんですよね。お家に帰って温かいご飯があれば気持ちもほっとする。心を込めて作る食事が大切なんだと思いました。

 

伝えたい想い、サロンの立ち上げ

重ね煮は簡単で美味しいだけでなく、体質も変わっていきます。自宅でお友達のお母さんに教え始めたことがきっかけとなって、もっときちんと伝えたい!と自宅で重ね煮料理サロン「野菜と藤原」を立ち上げました。

食は命を作るものなのに、「空腹を満たすため」に食事をされている方が多い。1日1食でもいいので、心を込めたものをいただいて欲しいと思います。子供が反抗的な時期もあるけど、毎回じゃなくてもご飯を丁寧に作っていることはちゃんと伝わるし、子供が元気に生きられる体を作ってあげることが何よりも大切だと思います。

 

クリニック隣接のカフェとして

自宅サロンを続けていく中で、自宅サロンはハードルが高いということも感じました。いつでもだれでも来れて、お料理を作るのではなく、「食べたい」という人のためにお店を作りたい!と考えていました。

そんな時に知り合いの先生から、新しく作るクリニックの隣で重ね煮のカフェをやりませんかと声をかけて頂きました。重ね煮ランチプレートには食事箋(食事の処方箋)として、また料理教室のベーシックレッスンでは、食材にドクターの監修が入りコラボレーションを実施しています。

2015年のオープン当初、昼も夜も定休日を決めずに営業をしていました。気が張っていたこともありますが、不思議と疲れが溜まることがなく「重ね煮の力だな」と感じています。

 

チェンジフード・チェンジライフ

普通のお料理教室はレシピがあって、作って終わりなんですけど、重ね煮のお料理教室は、食に丁寧に向き合うことによって、生活や仕事、その先の人生が変わることがある。

野菜を丁寧に扱うことで、日々の生活も丁寧に変わる。それを自分で実感して、自分が本当に変わってしまいました。毎日忙しい中で、難しいことは無理だけど、「切って・重ねる」その一つ一つをちょっと丁寧にやるだけで、充分気持ちは伝わっていきます。実際に重ね煮を食べて、心も体も豊かに、緩んでいくと感じていただけると嬉しいです。

 

藤原恵美子先生プロフィール

野菜と藤原主宰/CAFE RUNWAYオーナー/重ね煮料理家

大手航空会社のキャビンアテンダントとして勤務する傍ら、子どもの偏食を機に食と向かい合う中で「重ね煮」に出会い一生の仕事に。

 

▼ワークショップお申込みはこちらから

2/18(日)【横浜】春に向けてのデトックス!腸活のススメ!~重ね煮で腸を整えよう~

3/18(日)【横浜】新生活応援!お弁当生活をはじめよう!~重ね煮だから時短!お弁当づくり~

 

 

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