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焙煎の香りと特別な時間を愉しむ。コーヒー豆焙煎専門店「石田珈琲」

田園都市線青葉台駅下車。緩やかな坂道とカーブを曲がり、懐かしさを感じる団地風景を進むとそこにあるのはスペシャルティーコーヒー専門の焙煎所「石田珈琲」

優しい笑顔のご夫婦とミッドセンチュリーの心地よい空間はまさにスペシャル。
午後の昼下がりの西日が差し込み、奥深いコーヒーの香りが漂う店内は、JAZZの世界に迷い込んだようです。

店内のデザインはLOHAS studioが手がけ、随所にちりばめられた表情豊かなタイルが陰影を与え、重厚で温かみのある空間を演出しています。

企業務めのサラリーマンであったご主人は、ふと焙煎コーヒーの魅力に気がつき、二足の草鞋で「焙煎所」を始められました。どんどん奥深さに魅了され、現在の「石田珈琲」の姿となり、こだわり抜かれたコーヒーの知る人ぞ知る特別なお店になっています。

焙煎されたコーヒーは鮮度が重要。新鮮なコーヒーを届けるため、注文後に生の豆を焙煎機で都度焙煎しています。

この看板が目印

■コーヒーの味は産地ではなく、農園によって異なる

「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」「モカ」一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

豆の種類は、主に生産地で分けられており、山域(ブルーマウンテン、キリマンジャロ)、積出港(モカ)、国名(コロンビア、ケニア)などから名前がついています。しかし、本来コーヒーはわずかな標高や気温の差、地域により微妙に風味や味わいが異なるもの。

石田珈琲では、産地別ではなく、農園ごとに異なるコーヒー本来の味わいを突き詰めた「スペシャリティコーヒー」を取り扱っています。

コーヒーの味を損なう原因となる欠点豆や石などの混入物を、手作業で丁寧に取り除くハンドピックを行っています

■生産者の顔や過程が見えること

大手のコーヒーチェーンで出されるコーヒー1杯のうち生産者の利益はわずか数十円。
コーヒーは世界的に見て貧困地域で栽培されることの多い作物です。

「スペシャリティコーヒー」とは、良いものを正しく評価し、生産者援助の仕組みと、私たちに本来の姿を見せてくれる素晴らしいシステムでもあります。

コーヒーはその年の日照時間や雨量、気温等で大きく味わいが変化する繊細で貴重なもの。
「工業的に大量生産され、消費される時代だからこそ、本物を選んでいきたい」という思いを大切にしていきたい。石田珈琲ではバイヤーを通して生産者の顔の見える買い付けをしています。

カップオブエクセレンス(世界で最も著名なコーヒー豆品評会)の豆も取り扱っています。

■本格的な味わいをご自宅で

コーヒーは老若男女問わず、高い人気を誇る飲み物です。

中には、コーヒーの酸味が苦手という方もいるかともいます。これは、ドリップされたコーヒーが長時間温められたことによる古い味になります。

石田珈琲では酸味のある豆も取り扱っています。コーヒー本来の酸味を味わえば虜になること間違いありません。

コロナ禍において、「おうち時間」に特別なコーヒーをチョイスする人が増えているそうです。WEBサイトでは通信販売も行っているので、特別なコーヒーを全国どこからでも注文できるのがありがたいです。

おすすめは、オリジナルブレンド「たちばな」。甘み、酸味のベストバランスを追求したご主人の自信作です。