【プロに学ぶ整理収納術:子どもが自然と片付けるようになる!子ども部屋の収納づくりのコツ】では、子ども自身が自然と片付けるようになるコツについてご紹介しています。
step①はこちらから>>>「整理」「収納」「整頓」を正しく理解しよう
step②はこちらから>>>まずは土台づくりから
実践!3つのコツをつかんでやってみよう!
コツ1:「鳥の目視線」で頭スッキリ
まずは「子ども持ち物リスト」を元に、子どもの持ち物を空から見下ろす感覚で俯瞰し、仕分けてみましょう!
「子ども持ち物リスト」ダウンロードはこちらから
コツ2:「コーナー別収納」ですぐやる族に
分類したものを収納する際には「学用品コーナーには学用品のみを収納」など、それぞれのものが越境して行動に迷いが出ないように、しっかりコーナーを決めていきましょう。
コツ3:「目と利き手だけ収納」で「できる」をゲット!
子ども部屋の収納は「パッと見てわかる」「片手で持てる(取っ手がついている、掴みやすいもの)」がポイントです。
<教科書やプリントなど>
棚の中に収納する場合は、狭いスペースでも物が取り出しやすい、縦型ファイルボックスの、立ち上がりがないものがおすすめです。
<文具>
ペンの種類や文房具に合わせ、家にある空き箱を工作し仕切り収納をつくってみよう。
<おもちゃ>
おもちゃの収納で大事なのは「しまいやすいこと」と同時に「遊びやすいこと」です。ここでは取り出しやすい浅めの箱がポイントになります。
■学年別、目的別ポイント
【低学年】
できない事も多いですが、できないことは改善のサインととらえて次に繋げていきましょう。子どもの作品など、親が必要なものは、他の部屋で保管するのもポイントです。
【高学年】
過去と今を区別し、次の環境への準備が必要になります。持ち物が変わる時期なので、自分の世界を楽しめる環境づくりや、学習環境づくりを目指し、持ち物を見直しましょう。
■作業スタート前のポイント
片付けは、親と子が元気な日に行いましょう。お昼ご飯は簡単メニュー、夜ご飯はご褒美メニューを決めておくだけでも気持ちが楽になります。おもちゃ、文房具、洋服、雑貨の自分に合った手放し先を決めておくと作業がスムーズです。
片付けは子どもにとっても大人にとっても自己肯定感や自己効力感を高めるものとなります。片付いたことにより子ども自身の趣味が楽しめる部屋になるのなら、自分の部屋だという意識と、モチベーションアップにもつながります。
親自身も部屋が汚いと怒ることもなくなり、楽しい時間を過ごすことができるようになります。
「整理をしないまま、収納を作っていた」「いるかいらないかの区別が着かず、ものを押し込む状態になっていた」そのような方も、是非、親子で一緒にお片付けに挑戦してみてください。
教えてくれた先生は
岸間 江美(きしま・えみ)
整理収納アドバイザー1級
親・子の片付けインストラクター2級
エニアグラムお片付け士Rアンバサダー
クローゼットマスター
小学生の頃から教室の先生の机の上のプリントや文房具をきれいに整頓するお片付け好き。大学卒業後、国際線のCAに。お客様の前に出るより、食事の準備や片付け等裏方の業務にやりがいを感じる。その後、二人の子どもに恵まれ、インテリアの仕事をしたのをきっかけに「暮らしがうまくいく家とは」という問いを極めていきたいと思い、理論に基づいた整理収納を学ぶために、アドバイザ ーの資格を取得。片手で片づく暮らしをモットーにどこに何を置いて何から手をつければよいかなど体の負担が少なく簡単に片づく仕組みを作るのが得意。